株式会社プライムストラクチャーの若手エンジニアのSayaです。
今回は最近話題の次世代通信技術についてまとめてみました。
Wi-Fi6
Wi-Fi6はWi-Fi Allianceが2018年10月3日に発表したIEEE 802.11axに基づいた次世代Wi-Fi規格です。
今までは802.11acや802.11nといった表記がなされていたのが、それぞれWi-Fi 5、Wi-Fi 4と名称が改められました。
これによって数字からWi-Fiの世代が一目で分かるようになりました。
またWi-FiデバイスがどのWi-Fiネットワークに接続しているかを識別する以下のようなアイコン表示も導入されます。
出典:https://www.wi-fi.org/discover-wi-fi/wi-fi-6
これによってWi-FiデバイスユーザーはリアルタイムでWi-Fi接続状況が把握できるようになります。
IEEE 802.11ax
無線LANシステム、無線LAN端末が多数ある環境でスループットを改善することを目的とした技術です。
伝送速度が11acの6.9Gb/sから11axでは9.6Gb/sに上がります。
対応ルータの発表も出てきており、技術自体は2019年12月の成立を予定しています。
5G(第5世代移動通信システム)
2020年の実現に向けて現在規格化が進行中の次世代移動通信システムです。
超高速に加えて超低遅延、多数同時接続といった特徴を持ちます。
- 超高速
最高伝送速度 10Gbps
LTEでは5分かかる2時間の映画を3秒でダウンロードできる -
超低遅延
1ミリ秒程度の遅延
LTEの10倍の精度でロボット等の精緻な操作をリアルタイム通信で実現 -
多数同時接続
100万台/km²の接続機器数
LTEではスマホ、PCなど数個までの接続だったが部屋内の約100個の端末・センサーがネットに接続できるようになる
日本では3.7GHz 帯(3.6GHz-4.2GHz)、4.5GHz 帯(4.4GHz-4.9GHz)及び28GHz帯(27.5-29.5GHz)の周波数帯域を使用する予定です。
まとめ
スマートフォンを始め、IoT化も進んで様々なデバイスがインターネットに接続するようになった今、Wi-Fi6、5G共に多数同時接続を改善する技術が特に推し進められていることが分かりました。
これからもこの勢いで通信技術の向上でより便利な世の中になってほしいものですね。
参考文献
Wi-Fi 6 | Wi-Fi Alliance
Wi-Fi Alliance® が Wi-Fi 6を発表 | Wi-Fi Alliance
IEEE 802.11axの導⼊に向けた検討について
総務省|「第5世代移動通信システム(5G)の技術的条件」
総務省|第5世代移動通信システムに関する公開ヒアリング